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2014年 11月 29日 学問体系(木村)
皆さん、こんにちは。担任助手の木村です。
これで、3回目の投稿になります。
僕は東大生ですので、ちょうど一週間前は駒場祭で盛り上がっていました!!
…ちなみにあの土日は暖かかったので、温かいクラムチャウダーを売っていた僕たちは大赤字を出しました…。つらい…。
僕の話はさておき、今回は「学問」についてお話しようと思います。
というのも、サークルの先輩のある言葉がいまだに耳に残っており、今回はぜひそれを皆さんに伝えたいと思ったのです。
ダイビングサークルの練習が終わった帰りのことです。先輩と帰っていて、最初はその先輩が髪を染めたというたわいない話題から、会話が始まりました。しかし、次第にこんな話が展開されていきました…
先輩:「…髪が染まるのも、一種の化学反応だからね。ところで物理現象と化学現象、どっちが先に起こっただろう?」
木村:「化学現象じゃないですか?ビックバンって要は化学反応ですもん。」
先輩:「いや、よく考えたら物理現象だな。化学反応は、ミクロに見たら原子の衝突とかによるものだから」
…いつのまにか、髪の色の話からかなりアカデミックな話になりました(ほかの大学生もこんな会話を繰り広げているのかな)。
さらに話は発展し、先輩はこんなことを教えてくれました。
先輩:「よく科学の領域は、球体に例えられる。物理学を中心として、その周りを化学が覆っていて、さらにその周りを生物学と地学が覆っているイメージ。だから、生物学も突き詰めると物理に行き着く。そういう意味で、生物と物理に精通しているやつは強い、始点と終点が見えているから。そいつが数学を会得しているならもっと強い。」
この言葉は、正直グサリときました。「生物学をやるのに生物学だけでは足りない、化学や物理、数学といったほかの学問も必要なんだ」ということを、たったひとつしか学年の違わない先輩が教えてくれました。
ここからは僕の考えですが、この話は何も科学に限った話ではないのではありませんか?
僕は理系で、日本史とか世界史とかの詳しいことはそんなにわかりません。
でも、明らかに日本史と世界史は切っても切り離せないものであり、地形や環境の差異も絡んでいるでしょう(金脈とか茶葉とか…)。
各地域で政治体系などが異なる理由もその国の歴史の違いが大きく影響しているのでしょう。
そして科学や歴史学を扱うためには、日本語や英語などの語学と、計算や統計のための数学が欠かせません。
結局、すべての学問はつながっているのです。
どれか一分野さえやればいいという単純な話ではありません。
それだととても浅い理解で終わってしまいます。
だいぶスケールの大きい話になりましたが、受験生の皆さんに対してのメッセージはこれだけです。
「やりたい学問があるなら、せめて同じ専攻の学問だけは受験が終わっても学び続けてほしい、新たに学んでほしい。」
受験が終わったら忘れていい科目があると考えている人が、皆さんの中にも多少いると思います。そう考えている人が、この記事を読んで少しでも考え直してくれたら僕はちょっぴりうれしいです。
明日のブログもお楽しみに!!
担任助手 木村圭一